· 

もどし算を教えない理由

もどし算を教えない理由

わりざんで、

大きく立ててしまった

少なく修正できる「もどし算」。

 

そろばん計算の醍醐味とも言えます。

 

ただ、

 

教えないことのメリットは大きいです。

 

その前提としては、

 

立てた商でつぎがひけるかどうかを

予測する暗算能力を習得することで

そのメリットを享受できます。

 

さて、

 

もどし算を教えてた

アルバイト講師時代のわたしは、

 

「わりざんの苦手な生徒が多いなぁ」

が、率直な感想でした。

 

時間のかかりすぎるイメージ。

 

珠算級で還元

珠算級で大還元が含まれるため、

 

珠算級以上になると、

 

それまでと比較して、

途端に成長曲線が鈍くなるのは致し方ない。

 

珠算級の壁の高いこと高いこと。(^^ゞ

 

頑張って時間をかけて、

やっとの思いで覚えた「もどし算」。

 

喜びもつかの間、

つぎは「暗算検定級」で困難が訪れます。

 

検定練習では、

そろばんよりあんざんのほうが

級分ほど高い傾向にあります。

 

すると、珠算級の頃には

暗算級の練習をする傾向になりますが、

 

級以上になると、わる数が桁になり、

「もどし算」の必要な計算がでてきます。

 

ほかの種目は合格に達してるのに,

 

わりあんざんだけ

実力不足なために合格できない。

 

そりゃそうですよね。

 

そろばんでやっても

習得するのに時間のかかる「もどし算」を

あんざんでするのですから、、、

 

もどし算は手数が多いので

あんざんの難易度は跳ね上がります。

 

わたしは、この段階で

覚えたばかりの「もどし算」を、

少しずつですができる限り使わないように

指導していました。

 

んで、まだありますよ。(''◇'')ゞ

 

その困難をなんとかクリアできても、

 

さらには、

 

それなりの計算スピードが求められる

珠算級合格の壁が訪れます。(_´Д`)ノ~~

 

それは、

 

もどし算をやってるようじゃ、

よほど練習しないと

制限時間に間に合わないからです。

 

すると、もどし算をやらないで

計算をするように指導しますよね。

 

習得にもそれなりの時間がかかったのに、

 

こんどは習得したものを

使わないで計算する練習時間が必要になります。

 

これって、

正直なところ、時間の無駄ですよね。

 

お子様の時間は有限。貴重な時間です。

 

珠算級で満足であれば

まだしも、珠算級を目指すのであれば

 

もどし算をやらないで、

暗算力を習得するほうが期待にお応えできます。

 

ちなみに、

 

「もどし算」を教えないので、

左手立商の導入がスムーズに進みます。

 

よって、

 

級以上を目指すのであれば

「もどし算」習得は必要ありません。